最近よく聞くW断熱ってホントにいいの??

福井でちょっとおもしろいお家を建てているガウディです
最近W断熱のお家ってよく聞きませんか??
燃料代が年々上昇し、電気代が今月また上がりましたね。将来にわたりいかに光熱費を抑えた暮らしをするのか?というのが目下の日本の住宅のマストな課題です
そこで今最もコスパがよく断熱性能を上げられるW断熱に注目が集まっています
元々在来木造や2×4のようなプレハブにしても壁厚をいうものは決まっていて、その限りがる壁厚のなかに断熱材を充填しようとすると、自ずと熱伝導率が低い(断熱性能が高い)断熱材を充填する必要があり、これはかなりのコストアップになってしまいます。(熱伝導率が低い断熱材はなんせ高いんですよ~)
W断熱なら壁厚の外側でも断熱が出来るのでこの「厚み」の制限がかなりなくなります。この制限は窓枠の厚み等に影響されるんですが約50ミリくらいであれば施工上問題ない範囲かと思います
では当社の場合、どんな施工をするのかちょっとみてみましょう
まず耐震パネルのノボパンを外周全面に貼ります。

ノボパンは高い壁倍率を持っていて、耐震パネルとしてはトップクラスです。後に外の断熱材EPSを細かくビス止めする必要があるので、ビスが効くノボパンは最適とも言えます。他社ではコストカットの為このパネルを貼らずに施工しているのも見かけますが、強固にEPSを止める事と耐震性能が上がる事は重要ですね。気密性も飛躍的に向上するのも嬉しいですね
この上に遮熱透湿防水シートをはります

しっかり遮熱をして、湿気は通すものの、水は通しませんというシートで防水をきっちり行います。このシートだけで基本建物内部に漏水することは無くなります
次はいよいよ外側にEPS(断熱材)を貼っていきますが、内部の断熱材もみていきましょう
内部充填式はいろいろ選択肢がありますがここでは発泡ウレタンのアクアフォームを紹介します

壁はアクアフォームの95ミリです。現場で発砲するので気密性が優れているのが特徴です。特段熱伝導率が低いわけではありませんが、厚みでカバーします

天井は同じくアクアフォームの175ミリです。天井は室内の天井高さにも影響しますが、仕様によってはまだまだ厚く施工可能です。お家全体の断熱性能(UA値)を見ながら一番コスパのよい厚みを模索します
この内部のアクアフォームの施工だけでも、UA値0.52~0.48くらいは出ますので、現在の断熱等級でいうと「5」という事になります。このUA値はお家全体からどれだけの熱量が逃げていくかを数値化したもので数字が小さい方が性能が高いという事になりますが、窓の面積、数、ガラスの性能などで大きく変わりますの一件一件数値は異なります
という訳でいよいよW断熱のもう片方の施工となります
専用のワッシャで30ミリのEPS(断熱材)を30㎝ピッチで止めていきます


ワッシャが少し凹む程度で締め付けます。30㎝ピッチだとなかなかの仕事量ですよ!

後でベースコートという塗り壁の下地を塗るのですが、塗りにくい最下部の水切りの部分は先に塗ったものを取り付けます。このベースコートが紫外線からEPSを守ってくれます。緑のメッシュが見えますね。クラック防止でこのネットを貼りながらベースコートを塗りこんでいきます

窓まわりはEPSとの取り合いをコーキングしますが、コーキングとEPSの相性が良くないのでまずVカットした窓とEPSの部分にベースコートを塗りこみます

そののちコーキングで窓回りの防水をします

ワッシャの部分も全体を塗るまえにベースコートで抑えておきます

あとはメッシュを塗りこみながら全体にベースコートを塗っていき

お客様と決めたカラーの仕上げ材を左官塗りして完成です


塗り壁は木製の軒天とも相性がいいですね

ほかの素材と違い、断熱材であるEPSにそのまま塗り壁で外壁が仕上がるのがコスパのよい理由です。
なので、塗り壁がそもそも嫌いなんです!というお客様には向いてないですが、そうでなければ低予算で断熱性が高いお家を作る事が可能なんです。このW断熱だとUA値は0.46以下は確実となり、断熱等級は「6」、HEAT20の基準だとG2となります。
基準ばかりで分かりにくいですがとても暖かいお家という証です
ちなみに、引き渡し後のお客さんに室内の温度を測っていただきました。
福井県鯖江市で今年の寒波襲来の真っただ中です。外気温は夜中に-1℃ 明け方0℃でした。前の日普通にリビングで暖房を使っていただき、暖房を止めて就寝。朝起きてすぐのリビングの室温がなんと16℃ですよ!外との温度差が16℃は驚きですよね!!朝食時に少し暖房をいれるけれど、暑くてすぐ消すそうです。
温かいお家は正義ですね
ガウディではお客様のご予算にあわせていろんな断熱界隈のご提案をさせていただきます
お気軽にお問い合わせください。