またまた久々の投稿になりましたが
福井でかっこいい家といえば・・でおなじみの
サラサホーム福井北(株)ガウディです
さて表題の件。
ども住宅雑誌を覗いても高気密、高気密、高気密高断熱とさわがれたのが
平成12年、西暦でいうと2000年でした。
国とプレハブメーカーが結託して、「性能表示制度」なるのもをつくり、在来工法では比較的苦手な「気密」を数値化して在来工務店つぶしを行ったという話は有名です。
当時、高気密高断熱じゃないと家じゃないくらいにアピールされていました。
しかしその後、在来工法でも外周にパネルを張るなどして割と「気密」が出せるようになったのと、在来の大手メーカーがそのプレハブメーカーの動きをけん制したため、徐々に高気密は謳われなくなり、昨今ではついに住宅の断熱性能を数値化するにあたり「気密」は除外されました。※ある一定の気密は必要とされています
その過程で、実際の現場でもc値の測定は減っていき最近ではほぼ行われていません。
で、先日お客様からの要望があったので当社自身ひさしぶりのC値測定となりました。
測定しなくなってから工法も若干変わり、精度も上がったと思うので、どんな数値が出るか興味深々です。
測定風景はこんな感じです
家じゅうの換気扇の孔に気密テープを張って目張りします。その後この機械で家の中の空気を外に出します。空気が吸い出され家の中が減圧されるので、どこかしらのわずかな隙間から空気が入ってきます。
その隙間を測定して面積化するのがこの機械というわけです。
僕は趣味で山登りをしますが、このc値測定中は若干空気が薄くなって2000メートル級の高山にいるような錯覚を覚えました。
で、測定結果です
上から5行目の「総相当隙間面積」が36㎝2と出ています。
つまりこの家全体で6㎝×6㎝の隙間しかないという事です。
C値は3行目の0.2㎝2/m2でした。
「総相当隙間面積」を床面積で割った数値がC値という事です。
以前測定していた時も0.2程度だったので、時代は変わり、建材も変わったけど数値は変化がなかったという訳ですね。
ちなみに当時は0.5以下が高気密と呼ばれていました。
僕はもともと、木を使う住宅なのに電気ポットのように家を気密材で包んでしまうことに違和感があったので、高気密に賛成はしていませんがたまにお客様から聞かれる事もあるので、定期的に測定するのもいいかな~と思いました。