続・サラサさんって台風に強い?

福井でかわいい家なら?

でおなじみの(株)ガウディ・サラサホーム福井北です

さて、今回もまた構造のお話しです

前回はいかに安定している構造材(柱や梁)を使っているか!ってお話しをしました。

今回はその構造材をどのようにして接合しているか?って話です

むしろ構造材どうのこうのより、この接合の仕組みの方が

建物の強度に影響します

どんな強靭な梁も、柱から離れてしまってはどうしようもありませんね(^^;)

さて

 

木造の接合部分を、仕口といいますが

在来工法では↓の様な仕口を多く使っていました。

お互いキッチリはまるように加工して、12ミリのボルトで引っ張るというのが一般的。

この伝統的な工法を否定する気なんてさらさら無いですが、

お世辞にも引っ張りに対して強いです!とは言えません( ;∀;)

♀のほうの材料を多く切り欠くので、その欠損した強度も心配。

 

で、当社がいくつもの工法を検討してたどりついたのが今の工法です。HSS金物

接合は金物です!

断面欠損を小さくし、耐震性を高めながら、木造の美しさを損ないません。
公的機関にて強度試験を行っており、正確に構造計算を行うことができます。
地震の揺れや複合応力に対する安全性も確認されています。

その接合部の強度は在来工法の2倍!

金物にホゾがあるので、金具と構造材がズレる事なく精度が出る点がこの金物の真骨頂。

自動車の塗装と同じカチオン塗装なので、錆びることもありません!

数ある建築金物の中で当社が採用を決めたこの金物は

施工性、精度、強度のどれも最強です!

基礎と柱を直接接合するホールダウン金物も大きく進化しています

水害のTV報道等で、基礎から家が分離してしまって家だけ流されているのをご覧になった事ないでしょうか?

木造の構造がしっかりしていても、基礎から離れてしまうのでは

元も子もありませんね

建物に大きな力(地震、風)が当たった時に実は柱は土台(基礎)から引き抜かれようとします。

そのため、引き抜きの力が大きい柱にはホールダウンといって基礎と柱を直接接合する金物が義務付けられました(平成12年)

こんな感じです。

ですが、いざ実験をするとこの金物はあまり意味がない事が判明しました。簡単にホールダウンは曲がってしまい、柱は引き抜かれます。

いかに有事の際は柱に負担がかかるかわかりますね(ー_ー)!!

当社が採用してる工法のホールダウンはこれです!↓↓↓

いかにも丈夫そうでしょ!!

サラサホーム福井北の施工例

基礎から正確に出した16ミリのアンカーにこのホールダウン専用金物を連結。(ホールダウンの位置はN値計算法により決定されます)

 

土台を載せるとこんな感じサラサホーム福井北の施工例

さらに柱を挿すとこんな風に収まりますサラサホーム福井北の施工例

ドリフトピンという鉄骨のピン3本打ち込んでいます。

これでようやく、基礎と柱が一体化したといえますね!

この進化した建築金物で、構造は木造ですが鉄骨並みの強度があると自負しています

 

これで接合がいかに大切かわかって頂いたでしょうか?

次回はいよいよ最終回!

耐震パネルのお話しです(^.^)

 

サラサさんって台風に強い?

福井でかわいい家なら?でおなじみ

サラサホーム福井北 (株)ガウディです

サラサホーム福井北の施工例

最近台風や豪雨の被害が心配ですね〜

そんな中先日お客様からこんな質問が・・・

「ところでサラサさんって台風に強いですか??」

・・・

なんて素朴でピュアな質問なんでしょう!

そういえば耐震性とか断熱性とかのお話を全くしてなかった事を

深く反省・・・(^^;)

だって

地震に強いとか暖かいとか、今や当たり前の事だからです!

安心して住めないお家はお家じゃないですもんね

強いてアピールする事もないっていうスタンスなので

訊かれるまで、ご説明していませんでした・・

なので今回からしばらくウチの構造のお話を

興味ない方はスルーしてください

ウチの構造が最強である事をご説明しますね

 

まず基本的な事からですが

ウチの構造は木造の中でも在来工法と言われる工法です

日本で昔ながら培ってきた構造で、神社仏閣はすべてこの構造です。

屋根の荷重を 梁 ➡︎ 柱 ➡︎ 土台 ➡︎ 基礎 に伝える構造で、

わかりやすくいうと、「柱があって梁がある建物」です。

サラサホーム福井北の施工例

同じ木造でも、柱、梁が無く面で支えるツーバーフォーと

いう構造もあります。まぁ、マッチ箱と一緒ですね。

紙なのに箱にするとなんか丈夫!っていうアレです!

つか、若い人はマッチ箱って見たこと無いですかね・・(;´∀`)

 

まぁ、そんな在来工法ですが、柱や梁の素材が昔とはちょっと違います。

ウチでは集成材と言う木材を使います

小さい木が寄せ集まっていますね

実はここに強度と加工性の良さの秘密があります

無垢材(一本の木)は強度に個体差があります。

家の大事な梁に使うのに、たまたま強い梁ならいいですが

強度がイマイチな梁があてがわれる事もあるのが無垢材の

最大の弱点です。

でもこの集成材は、JAS規格によって強度が保証されています

なので設計者が、希望する強度の梁を配置する事が出来るのです

これは実はすごい事なんです!!

さらに乾燥や湿気による伸縮や反りがほとんど無いというのも

大きなメリットです!

”寄せ集めの木”ですが、”木”である事には変わり無いので

木が持っている、水分を蓄えたり放出したりする機能は

そのままです。

他にも無垢材よりも火災に強いというのも実証されています

なので、また後日UPしますが、燃えない耐震パネルとの併用で

火災保険が大幅に安くなったりもします(^_-)-☆

 

土台伏せの施工例

 

デメリットがあるとすればただ一つ。木目が美しく無い点ですね

例えば和室の柱の様に木目そのものを愉しむ用途は不向きです

さて、そんなとっても優れている集成材ですが、

実は土台と柱、柱と梁をどうやって接合しているかがさらに重要になってきます

接合が甘いと力がかかった時に、梁が折れなくても柱と外れてしまうと何にもならないですよね!

次回はそんな「接合金物」のお話です

 

 

 

 

 

とってもたのしい床材選び!

福井でかわいい家なら?でおなじみ

サラサホーム福井北 (株)ガウディです

 

さて、今回は床材(フロアー材)のお話しです

合板のフローリングを使わない理由はもういいでしょうか?

無垢のフロアーがすべてにおいて合板より優れているからなんですが

一口に無垢フロアーといっても沢山の種類があり、当社ではその中からお好みの床を選んで頂けます。

フロアといえば、常に脚を通じて人と接触しているパーツです!

車で行ったらハンドルと一緒ですね。

慎重に、でも第一印象は大切に決めていきましょう(^^

 

まずは不動の一位人気のオーク

オークの木

ヨーロッパオーク、イングリッシュオークが有名ですが

日本産は楢(なら)と呼ばれます

適度に堅く、その反面加工がし易いことで古くからヨーロッパ

や北アメリカでは、ウィスキーやワインの樽、床材、家具に

使われていました。

オーク

杢目ははっきりしていて美しいので、日本でも合板フロアーにもよく使われていました。

というかかつては合板フロアーといえばオーク柄でしたね(^^;)

なのでなじみの方も多いハズ・・・

↓↓とても高級感のある貼りあがりとなりますね↓↓

オーク

私のおすすめはこのオークフロアにわざとキズをつけて

エイジングしてあるこのヴィンテージオークです↓↓

 

ヴィンテージ仕上げ

これにリボスなどの塗料を塗ると、このキズに塗料が入ってより

味わい深い床となるんですよ~(≧▽≦)

表面がいい感じで凹凸があって、素材の堅さもあいまって

”モノを落として出来るキズが気になる人”

”ペットを飼っているお家”

に絶大な人気です。

次はメープルのフロアーです

メープルの木

そうです!あのメープルシロップのメープルです

カエデと呼ぶ人もいますが、一般的には国産モノはカエデ、

北米産をメープルと呼ぶようです。

メープル

素材としてはやはり堅めの位置づけですが、弾力性もあり

床材としてはとても心地良いフロアー材です。

適度な弾力があるため、ボーリング場のレーンはメープルが多く

使われています。

サラサホーム福井北の施工例

色が明るく清潔感があるので、UV塗装だけして自然の色を

愉しむと空間がより引き立ちますね。

兄弟樹木でバーチ(カバ材)なるものもあります。

見分けが非常に難しいくらいよく似ています。

カントリーやナチュラルなお家に人気の

ボルドーパインです

サラサホーム福井北

フランスの南西部、ワインで有名なボルドー地方が原産。

パインとしては比較的耐久性が高いとされています。

サラサホーム福井北

素材としてはやわらかめで、キズは付き易いですが

20ミリと十分な厚みもあるので、脚で踏んだ感触はとても心地良いです。

ただ、貼ったあとの伸縮が他のフロアー材とくらべると率がおおきいのがデメリットでしょうか?

乾燥して材が縮むと隙間ができてきますのでご注意を!

サラサホーム福井北の施工例

色合いとやわらかさ、

節が嫌いじゃなければ、子供室なんかには最適な素材だと思います。

つぎは人気急上昇中アカシアです

アカシアの木

サバンナでキリンがよく食べている木ですね

アカシアはパインやヒノキみたいに白っぽくなく

かといって、ウォールナットみたいに赤くなく、

落ち着いた印象の素材です。

サラサホーム福井北の施工例

アカシアは湿度による伸縮が比較的少ない木材です。

濃淡のある柄で汚れも目立ちにくく、住宅の床材に適していると

思います。また腐りにくい事でも有名で、アメリカの西部開拓時代、馬車の車輪や車軸として使用されていました。

もっと古くは古代エジプトでも家具や工具の材料として使われていたようですよ!なんかびっくりですね!

福井のフレンチヘリンボーン施工例

以前にも書いたヘリンボーンの素材もアカシアでした

やはり縮みにくい特性からヘリンボーンのような複雑な貼り方には適しているんですね~

そしてなによりリーズナブルなラバーウッドフロア

サラサホーム福井北

ラバーウッドという名の通り、ゴムの木のフロアです

という話をお客様にすると、ゴムの樹液が出てきたりしませんか?

と言われますが、大丈夫です(^.^)

ちゃんと樹液を採取した後で床材に加工しています。

もっと言えば

昔は採取したあとの木材は廃棄していた為、フロアーに再利用

される事で循環資源として活用されているという事です。

さらにゴムの木は成長も早く、伐採後すぐ植林できるので

環境問題に貢献しているフロアー材でもありますね

ゴムの木

ラバーウッドの色は淡黄白色で、着色性に優れていますが

無塗装のままでも、ずっと美しいです。

材質としてはやや、やわらかい方でしょうか。

サラサホーム福井北の施工例

上記の写真は無塗装もままです、

とてもやさしく明るい雰囲気なので、子供室によく合います。

無垢材のなかでは、比較的安価なのでコストカットの為

お家全体に採用されてもいいと思います

 

他にも、燻製処理で水分を飛ばした床暖房完全対応のパイン材

色が赤っぽいチェリー材、竹で出来たバンブなど

ご紹介できなかったフロアー材もあります。

床を決めるポイントは大きくこの2点

①キズが付き易くても良いか?NGか?

②杢目が好みか、そうでないか?

です。しっかりヒアリングしていきますので

床を決めるだけの打ち合わせも楽しいですよ~(^.^)

ではまた~